離陸

何千局と対局してきて、ようやく勝負の呼吸が分かるようになってきた。
単なる駒のぶつかり合いは飽きるほど重ねてきたが、それだけでは不十分だ。

相手の次の手が悪手しか無い場面では、局面に全く影響を与えない一手を指して、相手に手番を回すなどの工夫も大切だ。難しい事ではあるが、相手の立場も考えつつ指せるようになって一人前。

将棋の、しの字も知らない状況で始めてようやく分かってきた。